Cameraholics

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【撮影知識】基礎を学ぼう「絞り」編

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今回のテーマは「絞り」です。

さあ、お勉強を始めましょう!
まず最初に基礎知識から学んでいきたいと思います。
その中の一つである「絞り」が今回のテーマです。
それではいってみましょう!


絞りを変えると世界の見え方が変わる!

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絞り値はFと数字の組み合わせた形で表されるためF値「Fナンバー」とも呼ばれます。
それに合わせてここからはF値と呼ぶことにしますね。

このF値を変えると「レンズを通る光の量を変化」させることが出来るのです。
値を変更するとそれに伴いカメラ内部の光を通す「絞り」と呼ばれる部分の開閉度が変化します。
これによって取り込む光の量が変化するという仕組みです。

具体的には…

F値を大きくする→絞りが絞られている状態となり通る光の量は少なくなる
F値を小さくする→絞りが開かれてレンズを通る光の量は多くなる

と、F値の数字の大きさと絞りの開閉度は反比例の関係にあります。


ではこの光の通る量が変化すると一体どういうことが起こるのでしょうか?
ということで、この絞りを変化させるとどのようなことが起こるのか実際に見ていきたいと思います。







F値を変えて撮影してみよう!

それでは早速F値を変更して撮影してみることにしましょう。
今回の撮影条件はこちら

【今回のお供フレンズ】


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本日のアシスタント(通称:お供フレンズ)はゾウ、ライオン、カバの三匹でお送りします。
みんなよろしくね。


【撮影条件】

撮影ブース内に三匹をそれぞれ配置し、中央にいるライオンのたてがみ部分ににピントを合わせます。
ライオンと他の動物は前後方向に約50mm程度の距離を離しました。
この状態でF値を開放した状態から一段ずつ絞って撮影していきその結果の写真を見比べてみましょう。

【使用機材】

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今回使用した機材はボディがNIKON D850、レンズはAF-S NIKKOR 50mm F1.8 Gです。

軽量かつ明るくてお値段もお手頃ないわゆる「撒き餌」レンズと言われているレンズです。
手持ち機材の中で最も明るいレンズだったのでこのレンズをチョイスしました。


【カメラ設定】

今回のカメラ設定は以下の通りです。
・絞り優先モード
・ISO200固定
・三脚およびレリーズを使用

今回は「絞り優先モード」を使用しました。
このモードはF値を変化させるとそれに合うシャッタースピードをカメラが自動的に選んでくれます。
それなので我々はただF値を切り替えるだけでいいという便利なモードなんです。
この辺りを説明するにはシャッタースピードiso感度といったほかの設定項目との関係性がかなり重要となってくるので、
とりあえずここでは「絞り優先モード=撮る人は絞りだけ変えればOK」程度に覚えておきましょう。
他の項目についてはまた次の機会にお勉強しましょうね!

また今回撮影した際の絞り値とその時のシャッタースピードをそれぞれ記載してあります。
それでは写真を見ていきましょう。


F値を変えて撮影した写真

【F1.8】…1/400秒

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【F2.0】…1/400秒

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【F2.2】…1/320秒

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【F2.5】…1/250秒

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【F2.8】…1/200秒

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【F3.2】…1/160秒

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【F3.5】…1/125秒

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【F4】 …1/100秒

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【F4.5】…1/80秒

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【F5】 …1/60秒

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【F5.6】…1/50秒

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【F6.3】…1/40秒

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【F7.1】…1/30秒

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【F8】 …1/25秒

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【F9】 …1/20秒

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【F10】…1/15秒

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【F11】…1/13秒

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【F13】…1/10秒

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【F14】…1/8秒

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【F16】…1/6秒

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皆さんはどういう変化が起こったか気づきましたか?
それでは一つ一つ見ていきましょう。





F値を変えると何が起こる?

被写界深度が変わる

まずはこれですね。
F値を段々と絞っていくと、ピントを合わせたライオンのたてがみから段々と前後方向のピントもくっきりとしてきたのがお分かりになりますか?
このピントを合わせた位置から前後方向にくっきりとしている距離のことを被写界深度と言います。
被写界深度の量はは浅いとか深いなんて言葉で表現します。

F値を大きくしていった所、ライオンのたてがみから始まったくっきり部分がだんだんと広がり、最終的にゾウやカバもくっきり見えてきましたよね?
これは被写界深度が深くなってきたからなのです。
逆にF値を小さくしていくと、最終的にはライオンのたてがみ周辺しかはっきりと映らなくなってしまいます。
これはいわゆる被写体深度が浅い状態です。

この被写界深度をうまくコントロールすることにより、背景をぼかした写真を撮ったり、
風景撮影において全域くっきりとした写真を撮ったりすることが可能になるわけです。

例えば…
美味しそうな山メシが出来たぞ、これを際立たせるように撮りたい!…って時はF値を小さくして背景をボカしてみたり、
稜線上から見た遠くの山々までくっきりはっきり写したい!なんて時はF値を大きくしてあげると良いわけですね。


光をとりこむ量が変わる

今回、絞り優先モードにて撮影したため撮影写真に変化は現れていませんが、
上にて書いた通り実際には通る光の量が変化しています。
シャッタースピードの数字を見てみると大体一段絞るごとにシャッタースピードも一段階早くなってますね。
これは絞り優先モードで撮影したため、選択した絞り値に合うシャッタースピードを自動的にカメラ側が設定してくれたからなんです。
つまりシャッタースピードを変えなければ同じような撮影結果を保てない=光を取り込む量が少なくなっているというわけなのです。
これをシャッタースピード固定してマニュアルモードでやるともっとわかりやすい結果になると思いますので
ピンと来ない方はぜひ挑戦いただけるとわかりやすいです。


ある一定域において周辺減光落ちが発生する

F1.8からF3.5までの写真を見て皆様は気づかれましたでしょうか?
なんだか写真の四隅が黒っぽくなっていませんか?
実はこれ、周辺減光落ちという現象が発生しているんです。
この現象は使用するレンズによって出やすかったり出にくかったりするのですが、
特に広角かつ明るいレンズにて出やすい傾向にあります。
またセンササイズによっても発生具合は異なります。
今回使用したレンズはF1.8とかなり明るいレンズだったので発生してしまいました。

この現象はレンズと入射する光の兼ね合いというハードが要因となるため、
残念ながらユーザーである私たちにて解決することはできません。
RAW撮影して補正をかけて対応するのが現状一番手っ取り早い方法です。
JPEGでの撮影にこだわりのある方などはあらかじめ自分が使用してるレンズについて調べたうえで、
絞り値に制限を設けるなどして対策を施すしかありませんね…。


絞りすぎると発生する回折現象

絞れば絞るほど被写界深度は深くなり、くっきりはっきりとした撮影が可能となりますが絞りすぎも厳禁
実は絞りすぎると回折現象という現象が発生してしまうのです。
小絞りボケなんていう言い方もされたりします。

これはF値を大きくすることによって絞られる穴が小さくなるにつれて、
その穴を通った光が穴の周辺部に回り込んでしまうという現象。
その結果、絞ったのにも関わらず開放のようなピントが甘い写真となってしまうのです。

この現象も周辺減光落ちと同じくハード的な要因の為、我々にはどうすることもできません。
ご自身のレンズ絞りすぎに注意して撮影を行いましょう。




今回のまとめ

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ということで今回のまとめです

絞り(F値)は小さいほど被写界深度が浅く、大きいほど深くなる

絞り値の変化は取り込む光量を変化させる、ISO感度シャッタースピードに注意

開放近くだと「周辺減光落ち」、絞りすぎると「回折現象」が起こるので注意